ときに浸りたくなるアートな世界。
美術館や展覧会へ足を運んで、世界の名画を楽しんだり、併設のショップで限定のグッズを見つけたり……。
非日常の空間で過ごす1日は、私たちの世界を広げてくれて、心身共にリフレッシュさせてくれます。新たなインスピレーションを得ることもあるでしょう。
もし、憧れの芸術作品を、毎日のちょっとした場面に取り入れられたら素敵だと思いませんか?
それも、もし自分だけの世界にひとつしかないアイテムだとしたら、どうでしょうか?
デコパージュで、有名絵画を取り入れたオリジナル雑貨を作ってみましょう。
デコパージュで使われるペーパーナプキンには、世界の有名絵画がデザインされたペーパーが多くあります。見ているだけでワクワク楽しくなるペーパーの中から、あなたの好きな画家の作品を見つけて作品にしてみてください。
今回は、実際にデコパージュ教室で作られた特別感あふれる作品たちをご紹介します。
絵画を取り入れたデコパージュ作品に引き込まれる
ゴッホのジュートバッグ
フィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」と「糸杉と麦畑」を、大小のジュートバッグにデコパージュしています。作品の雰囲気に合わせて、手作りの華やかなコサージュも添えられています。
ミュージアムショップにあるような、公式グッズと見間違えてしまいそうですね。
ゴッホの絵には、その時々の彼の心情が映し出されていたと言われています。明るい画面に、はっきりとしたタッチで描かれた絵画からは「希望」や「期待」といった明るいメッセ―ジが感じられます。
絵画が描かれた背景に想いを馳せながら、季節や気分に合わせて作品を作ってみましょう♪
ルノワールとゴッホの艶感トレイ
こちらは、ピエール=オーギュスト・ルノワールの「ガーンジー島の海辺の子どもたち」から、一部を取り入れたトレイです。
「ガーンジー島の海辺の子どもたち」は、ルノワールが1883年ごろにフランス沖のガーンジー島を訪れた際のスケッチを元に描かれた絵画だと言われています。
柔らかな筆使いを再現するように、絵の具で再度色を足しながら完成させています。
生徒さんも、画家になったような気持ちで、色の濃淡を考え、筆触を楽しみながら制作します。
サイドには、オリジナルのペイントや装飾を施して、唯一無二のデザインに仕上げます。
絵画の中で使われている色を採用すると、作品全体がセンス良くまとまります。
こちらはシリーズとして作られたトレイで、ゴッホの「タマネギの皿のある静物」のペーパーを使っています。
同じアイテムで、いくつものパターンが手軽に作れるのもデコパージュの魅力のひとつですね。
トレイの縁をブラウンに着色したことで、先ほどのトレイとはまた違った、カントリー風の落ち着いた仕上がりです。
表面の艶感の正体は、ハイグロス加工にあります。
表面に美しい艶が生まれると同時に、コーティングによって表面の強度が上がります。トレイとしての日常使いも安心で、美しさと実用性を兼ね備えています。
モネのフォトフレーム
こちらは、クロード・モネの「睡蓮」のペーパーを、フォトフレームに加工しています。ベーシックな色のフレームはよく見かけますが、柄入りのものは珍しいですよね。
普段は額縁に入れて飾る絵画を、額にしてしまうという真逆のユニークな発想から作られました。
写真やポストカードを入れて、楽しくウォールデコレーションしてみましょう。
グスタフ・クリムトの収納ボックス&アートボード
グスタフ・クリムトが制作した油彩画「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」の描かれたペーパーを用いた収納ボックスと、「接吻」のアートボードです。
クリムト特有の黄金様式を活かすため、ベースを黒にし、金箔、銀箔、銅箔を貼って、煌びやかさを強調しています。
名画を全面に使いながら、表面には簡単な彫刻を施しています。ペーパーを貼るだけでも美しいですが、彫刻がアクセントになり、オリジナリティと完成度が増しています。
存在感たっぷりで、細部へのこだわりからは作品への愛情が伝わります。
葛飾北斎の浮世絵うちわ
絵画関連の作品は、西洋絵画だけにとどまりません。
こちらは、葛飾北斎の浮世絵「神奈川沖浪裏」をうちわに仕立てています。富岳三十六景の中でも有名な同作は、浮世絵の代名詞であり、そのダイナミックな描写は、見飽きることがありません。
デコパージュ作品のベースには、布やガラス、金属などさまざまな素材がありますが、こちらのような竹製の素材には、和風のペーパーがよく合います。
こちらの作品は、父の日のプレゼントとして作られたそうですよ。
メッセージカードを添えて、粋で渋い雰囲気は、幅広い世代から喜ばれます。
身近なありふれたアイテムも、有名絵画を取り入れることで、お洒落でスペシャルに変わります。
美意識も自然と磨かれていきそうですね。
デコパージュ教室での作品づくりは、基本的に1日で体験できるレッスンがほとんどです。
必要な材料や道具も用意されているので、思い立ったら気軽に参加できますよ。
主役級のアイテムが作れるレッスンに、あなたもぜひ参加してみてくださいね。
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